子供英語研究会

１．上達が見込めるパターン

「英語力は家庭から」を心得たご家庭は、このような感じです。

• 母：○○くんが大きくなる頃には、日本は今より国際的だから、言葉で困らないようにしてあげたいんだ。
• 父：うん、日本にも外人増えてきたからな。うちらはみんな、英語に困らないようにしないとな。
• 母：これ幼児用の絵本とか練習帳みたいの買ってきたけど、わたし、意外に、わからなくて驚いた。
• 父：どれ、「circle」「triangle」「square」はわかるけど、「oval」「diamond」は何だ。
• 父：あ、そうか、残りは、「楕円」と「ひし形」だから、「oval楕円」「diamondひし形」か。へー。
• 母：ね、思ったより、難しいというか、習ってないよね、こういうの。
• 母：最初に出てくる「How many in all?」の「in all」がわかんないなぁとか、もう。
• 父：なにそれ？(しばし読み続けた後に)これ「全部で」ってことだよね。うーん。わからないことないな。
• 父：これ、受験時代に習った前置詞句とか、主語や動詞はとか、考えない方がいいね。
• 母：○○くん、「Look」「 How many cicles?」
• 子：「two, three, four, five.... five」
• 母：○○くん、「It's not circle. It's not either. It's oval. 」
• 父：「Three circles.」
• その後、週2回。「英会話」ではなく「英語(言葉)」を勉強しに行くことになりました。
• そして、あっという間に3年後、英検準2級に合格する実力になったのでした。

２．上達が見込めないパターン

多くのご家庭が、このような感じです。

• 母：小さいうちから英語に触れておいた方が良いっていうから、うちもそろそろ習わせようよ。
• 父：そうだな、じゃぁ、どこがいいか、調べておいてよ。
• 母：そうね。「こどもえいご」専門のところをあたってみる。
• 母：週に2回、外人の先生が教えてくれるところがあったから、そこにするね。
• 父：月1万円ならいいんじゃないか。
• 母：習った単語をポツリポツリとしゃべるけど、1年たったのに、そんなものかねぇ？
• 父：○○くん、英語教室って、たのしい？
• 子：たのしいよ。悪い子いないし。アメリカのおもちゃでゲームするの。
• 父：楽しいみたいだから、このままやってみたら？
• 母：そうかなぁ。もうちょっと、様子見ましょうか。
• そして、あっという間に3年後、英検5級くらい合格するかと思ったら全然できなくて、唖然とする。

１と２の違いは、なんでしょうか？それは、「関心度の高さ」や「当事者意識による問題解決力」の違いなのです。どちらも、「勉強しろ勉強しろと無理強いしていない」という点は良いところですが、「感心をもって皆で楽しく家庭の中に取り入れたかどうか」が大きな違いになって表れたのです。